皮肉なことにまたまたこの3月に世界を巻き込んだ困ったことが起きてしまいました。
今となっては時計の針を戻すことが出来ないのでアレコレ文句言っても仕方ありません。
そして、これまた皮肉なことに中国を筆頭にあらゆる経済活動が停滞していることで、大気汚染が非常に緩和され、CO2排出も当然減少していると。
COP21で各国が約束した削減数では1.5℃はおろか2℃すらも達成できないと言われています。
それは各国諸事情、ズバリ経済が停滞しては元も子もないという話でしょうが、そもそも地球が壊れてしまえば、それこそ元も子もないんですよね。
つまり、地球を健全に戻すためには今回位のスピードでCO2を削減しないとダメなんだということを分かりやすく示されたのだと思います。
わたしを含めそんなキレイごとを言ってる場合ではないのでしょうが、これくらいの状態が通常だと腹をくくって、それに対してどういうことが必要でどういうことが自分達に出来るのか!?を考えなくてはなりません。
そうして見えてくることは、”不要不急”な物はつくってはいけないということです。
もっと突っ込んで考えるとと環境負荷の大きい物は本当に不要だという事です。
世界的に超供給過多な状態でまさに今流通している物は不要不急の物だらけですよね。
それをマンパワーや広告でもって無理矢理買うように企業努力?でPUSHしている毎日です。
ご存知SDGsの共感度調査を電通がやって、すごく面白い結果が出ました。
好感度の高いBest5
1位3
2位2
3位6
4位1
5位7
と、これは誰もが理想とするので共感も得やすく利害がぶつからなないので納得ですが、問題は好感度低いBest5の方です。
1位12つくる責任、つかう責任
2位17
3位11
4位13
5位9
ということで、ここで本音が赤裸々に出ています。
要は特に、企業は【つくる責任】に対して自信が無いのです。
自社が環境負荷が高い不要不急な物をつくっていると自覚しているからなんだと思います。
そこで、痛いトコつくな~と言う感じでこの12を嫌っているんだろなと分かるわけですね。
残念ながらこの大停滞であらゆる産業での倒産が増えることでしょう。
でも、それはこれまでの不要不急品をつくっていたところが本当に不要になっただけという考え方も出来ますし、厳しい言い方をすれば、世の中に必要のない企業だったとも言えるわけです。
環境負荷の大きい不要不急な物ばかりをつくっている企業は地球的に言えばある意味退場いただいた方が良いとも言えるわけですね。
だからこそ物づくりにおいて環境負荷の極力小さい世の中に本当に必要な物をつくることを考えなくてはこれからは生き残れないんだと。
感染拡大防止のために大企業が先にテレワークや時間差出社や会合禁止等々の措置を取りました。
それでも普通にどこでも満員電車でしたので、効果はかなり疑問です。
ただ、中小零細企業は下請けや孫請けも多く、大手みたいな対応がそもそも出来ないところがほとんどで、今なお出来ていません。
ここでも、今回の状態を普通と考えると、中小零細だからといって許されるとか考えなくて良いって話では無いと思います。
今までやっていた業務内容や組織体制、人財配置等々を抜本的に見直す良い機会だと。
「そもそもこの仕事は必要なのか?」「そもそもこの人はこの時間に毎日来る必要があるのか?」「子育て世代の人はフレキシブルにテレワーク出来ないのか?」ナドナド。
大企業はそれこそ図体がデカイので抜本的改革をするにしてもまず決定するのに時間がかかり、更に動き出すにも時間がかかります。
ところが、中小零細企業は社長以下数名で意思決定も出来るし、決まれば動くのも早いです。
ここで勇気ある抜本改革をしてまずは自社から変わればその関係各位が変わり、その周辺にも好影響を及ぼします。
まさに善クラスター感染です(不謹慎表現でしょうか(^^;)。。。
というような事で、とにかくこれからのあらゆる企業は大小規模に関わらず、地球的に本当に必要な物をつくらなくてはならないし、今の仕事内容や組織形態を抜本的に見直し、小さな単位から社会を変えていこうとする思考が必要なんだと思います。
それが出来ない企業がいずれ不要となり淘汰されてしまいます。
もうそんな時代なんですよね。