今回は神戸の2か所を取材させていただきました。
まずはまちづくりテーマから(株)神戸ガーデンハウスさんへ。神戸三宮から電車で30分。横浜も坂が多いいですが、神戸の坂は急ですね。電車もスゴイ角度で登って行き、さながらジェットコースターの感覚を覚えました。そして、義経の有名な鵯越(ひよどりごえ)を通過し、この時、私はこんな峻険なところなら敵もよもやここから超えては来ないだろうと油断するのも無理ないなーと感じましたね!!
で、着いた駅が藍那駅・・・・・。三宮からたった30分しか離れていないのに、もうそこは結構自然が多く閑静なエリアなんです。
同社岩本専務に色々お話を伺ったところ・・・
同社社長は元三井ハウスの営業マンで後独立。ガーデン工事専門に展開をしていたところ、1997年の阪神淡路大震災が起こりました。当然、震災復興需要が爆発的に起こり、2年間でハウスメーカー中心に大手がジャンジャン住宅を建てまくり、99年にはその反動が一気に噴出し、大不況に見舞われてしまいます。今までどの大手も神戸に支店を出していましたが、その不況と共にとっとと大阪やその他に撤退してまさに、ペンペン草も生えないほどの飽和状態だったそうです。
今思えば、当時日本経済全体が大不況の中、神戸の特需で会社のマイナスを取り返したい様だったと
(なかには型枠大工まで投入していた会社もあったとか)そんな大不況の中、「会社の差別化のためにはどうあるべきか?」との暗中模索のなか、大阪JETRO主催の戸谷先生のサスティナブルハウスと美しいまちづくりの考えに大賛成し2002年にそのスタートとして専務自宅をモデルハウスとして見せ始め、すぐに隣の土地を買った人が、今度はその友人を又、隣に買うよう勧めて一気に3棟のファサードが揃ったのです。
更に、左隣の家は別会社で建てたのですが、ガーデン工事を依頼されその又隣もやはりガーデン工事をやり、いつの間にか5棟のファサードが揃いこの住宅地の中でもひときわ目立つ存在になったのです。周囲の建売が土地建物で3000万が相場だそうなのですが、このエリアはそれより少し高いのですが、まるで別世界なのが人目でわかるんです。一見金持ちの邸宅どおり風に見えるんです。三宮から30分でこの価格でこのコミュニティーなら絶対「買い」だなと思いました。
次に参りましたのが同じく神戸の「オークションリノベーション」を開催している(有)ラインデザインさんの会場へ行きました。
「リノベーション」と言う新しい発想はリフォームではなく、「もっと根本的に、発展的に住居を変化させることだ!」と同社社長久田氏は言います。さっきと同様に震災後の不況期は今なお続いており、「現状のままでは何も変わらない状況で打破する為には!?」という思いからこのリノベーションを始めたんだそうです。
この物件は、JR垂水駅からバスで10分くらい、鉄筋築32年の1DK50㎡。オーナーは続々空家になっていく現状に歯止めをかけたく、同社が200万という破格値で買取、そこをリノベーション費250万かけて作ったものを実際にお客様にみてもらい、オークション方式で落札者が購入すると言う企画をやったのです。
明石大橋と播磨灘が一望出来、もちろん海が眼下にドカーンと広がり、バックは山のグリーンが爽やかに彩りホントにこれがたった200万???と自分が欲しいくらいのロケーションなんです。
第2神名高速高丸I,Cも目の前にあるし、なんでこんな場所が200万!確かに震災後マンション離れは当然の理由だとわかりますがそれにしても安過ぎっ!羨ましいです!!!!
例に漏れず、このような状況になっている場所がたくさんあることは言うまでも無く、当時30代で買った人たちが定年してそのままの人もいれば出て行く人もいる・・・。出て行く人が多ければ荒廃してゆく、そんな状況を改善打破してゆけるカギがこの「リノベーション」なのかもしれません。
お金の投資先として、こういう物件を付加価値を付け持っておくのも、このお買い得状況の中なら可能だと思いますし、それにより助かる人も大勢いる事と思います。なんせ空家が全国で660万戸あるのですから、新築着工120万としても向う5年以上は新築は要らないという計算も成り立ちますんですよ、これが!
私にもそういうお金があるんなら何かやってみたい気はしますよね。
「そんなことより、早くスウェーデン行って来いよ!!」って言われそうなのでホントに今度こそ行って来ますっ!
次回からのスウェーデンシリーズ乞うご期待あれ(^^)