自立循環型住宅を極めよう其の壱2008

これが出来た背景には、ご存知京都議定書のCO2削減達成に向けてや産業界でのCO2削減とは別に一般住宅についても削減せねばなるまいという観点から作られたんですね。
今回の教科書は、もちろんこの
テキスト(本文中赤字)を参考にしながら
2006
年に完成した私の自宅兼モデルハウスがどんだけぇ~のレベルなのかを検証していきたいと思います。


何故私がこの自立循環型住宅設計ガイドライン(以下自立循環型と略す)に着目したかと言いますと、巷では色んな差別化のために色んな工法やシステムが氾濫していて、どれもどうも基準と言うか、権威と言うか、ブランド力と言うか何かピンと来るものがなくて、それほど真剣に読みこんで行こうとしなかったのですがこの自立循環型はその存在を知った時に「コレだ!!」とピーンと来ましたし、私がいつも勉強させてもらっている野池政宏さんや南雄三さんも「コレだ!!」とおっしゃっていたので、やはり私のピーンはビンゴだったのです。

特に、野池さんによるとこれを監修・執筆したプロジェクトメンバーが省エネ・環境の超一等人物が携わっているのでその背景にある権威ブランド力は確かなモノだということです。

例えば、エネルギー系の国土技術政策総合研究所・澤地孝男氏、東京大学・坂本雄三氏、高気密高断熱系の北海道立北方建築総合研究所・鈴木大隆氏、パッシブ系の小玉祐一郎氏、自然素材系からはひと・環境計画・故高橋元氏などなどもっともっとたくさんいるのですが特に皆さんもお馴染みの豪華キャスティングなわけなんです。これらの面々が、指針を立てたこのテキストを基準にすればそれこそ今氾濫しているピンキリなものさしがほぼ統一されていくことは間違いないと思いました。
あとで詳しく解説を致しますが、この手法を簡単なソフトで入力すると具体的な削減エネルギー数値が算出され、削減率や年間の大よその家庭燃費や削減CO2がわかるようになります。これをものさしにこの「住宅の性能は●○です」と言い切れ、他の会社のそれと比較することや、建築コストを上下させることでその家のレベルがそれだけ上がる下がるかもわかり、当然、数値が高ければ高いほどイニシャルコストはあがりますが、ランニングコストは下がるし、燃費ももちろん効率的になるということが、
具体的数値でわかるので各社の能力の比較もかなり、具体的に出来るようになるんですね。


では、内容についてご説明をしますと・・・・

設計ガイドラインの目的
 与えられた敷地や家族形態などの条件のもとで極力自然エネルギーを活用し、居住性や利便製を向上させつつ居住時のエネルギー消費量(CO2排出量)を2000年頃の標準的な住宅と比較として半減することが可能な住宅をいいます。したがって、この設計にあたっては太陽エネルギーや自然風などの自然ポテンシャルを生かしてそれらを利用する技術と、冷暖房や給湯設備に代表される設備技術を省エネルギー性能の観点から注意深く選択し設計施工する技術の双方が求められます。
 本書は、工務店や設計事務所に属する住宅生産の現場に直接携わることの多い建築実務者、すなわち必ずしも環境・設備計画分野の専門家ではない一般の住宅設計者を対象に、自立循環型住宅の設計のための実用的技術情報を提供するものです。また、こうした設計者が本書を活用することを通じて、自立循環型住宅の普及・促進をはかることを目的としています。

ということで、正に工務店・設計事務所が取り組んでいく為のテキストであることを強調しています。
国交省が監修しているだけあって、ここ最近の住宅施策のなかでは最大規模の研究費がこの自立循環型住宅に一番配当されていると野池さんが言っておられ、そういった意味でもこれがスタンダードスケールになることは間違いないようです。



次に、このガイドラインの構成ですが全部で6章に分かれていて詳しい内容は割愛させていただきますが、要約すると

1章 自立循環型住宅と省エネルギー

・この住宅の定義づけと取り組むことの意義、目指す環境性能について

2章 自立循環型住宅の設計プロセスと要素技術の概要

・自然エネルギー活用と設備技術の両立という観点から、自立循環型住宅の設計手順の例示を行い、設計に有効な要素技術の全体像

3章 自然エネルギー活用技術(要素技術の適用手法・1)

・自然風、太陽光、太陽熱といった自然エネルギーを化石エネルギーに代替して利用する要素技術を取り上げ、その目的、エネルギー消費削減目標及び具体的な設計手法等

4章 建物外皮の熱遮断技術(要素技術の適用手法・2)

・断熱、日射遮蔽といった建物外皮の熱遮断措置による省エネルギー技術を取り上げ、その目的、エネルギー消費の削減目標及び具体的な設計手法等

5章 省エネルギー設備技術(要素技術の適用手法・3)

・暖冷房、換気、給湯などの設備計画分野及び省エネルギー的な家電の選択に関する省エネルギー技術情報を取り上げる

6章 省エネルギー効果の推計

・ケーススタディとして、具体的な住宅プランをもとに、要素技術の適用による省エネルギー性、環境性及びコスト評価を行い、更に省エネルギー効果の簡易な推計方法を特定条件下の住宅を対象として提示

 

話が前後して恐縮ですが、このテキストが出来て前出の野池氏が呼びかけ人になって自立循環型住宅研究会が発足され、もちろん私もすぐさまこの会に入り第1回が2006126日に会合があり全国の工務店・設計事務所・マーカー・マスコミの方が約30名集まり、200747日に第2回この時は60名くらい、ここで参加者全員に自立循環型住宅を意識した引渡し物権の夏場の表面温度や部屋温度湿度の測定を最低1件行いそれらデータを全国レベルで集めてそれぞれがそれの分析解析をする。

そして第3回目参加者70名では105日と6日の2日間で選抜された人が発表をするという主旨でナント私も立候補して見事選ばれたんです。
もちろん測定物件は私の家。しかも、発表はトップバッター・・・ま、その辺のところはBlogの方でも書いてみます

その会の中心的存在であり、野池さんも非常勤講師を勤めている岐阜県立森林アカデミーの講師辻充孝氏がこの自立循環型住宅簡易計算ソフトを自ら開発してくれたのです。私もこの分厚いテキストに則って数値をはじき出すのが結構大変だな・・・とビビっていたのですが、辻氏のおかげでかなり簡単に算出出来ました^^(辻さん素敵!!)
以下はこの素晴らしいソフトをご紹介しながら、どのように削減データを算出するかを解説いたします。
それぞれ各項目別に該当する手法や、数値結果を埋めていくだけで計算結果がポンと出る仕組みになっていますのでそれらを見てみます


結果をみていただければわかるように
1暖房83%
2冷房37%
3換気40%
4給湯 0%
5照明37%
6家電20%
7その他0%

と暖房はかなり良い数字ですが、その他が50%からは少し離れており特に給湯は24.5GJをそのまま消費している計算になっています我が家の場合は貯湯型の高温差し湯電気温水器で、エコキュートやエコジョーズを採用していないのでポイントが稼げておりません。
また、温水ソーラーも同様にありませんので0%という結果になってますしかし、ここで一応太陽光発電5kw近くを搭載しておりましてこれはオプション加算にはなってしまいますがそうするとトータルで72.4%削減と一気に50%をクリアしてしまいます。
ま、これはやはりオプション扱いにはなりますよね。

 

其の弐につづく。

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